子ども発達相談アカデミーVARY

日本小児発達子育て支援協会、初の講演会

11月22日㈮ 名古屋バースクリニックの講演会を開催しました。

西村が代表理事を務める協会として最初に協力する子育て支援イベントになりました。

詳しくはインスタにて

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講演会内容まとめ
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【発達障害から発達特性へ – 新しい考え方】

①時代とともに変わる概念

– 「発達障害」という言葉自体が古い概念になってきています
– 現代では「発達特性」という表現を使用
– 英語圏では「神経学的多様性(ニューロダイバーシティ)」として捉える

なぜ変わったのか

– 「障害」という言葉が持つネガティブなイメージを避ける
– 個人の特性や個性として捉える方が適切
– 公立小学校1年生の約12%が何らかの特性を持つとされる
– もはや少数派という考え方自体が適切でない

②発達特性への具体的な対応方法

基本的な考え方

– 診断名にこだわらない
– その子の特性を理解し、伸ばすことに注力
– 療育施設だけでなく、様々な場所での支援が可能

実践的なアプローチ

1. 子どもの行動を観察する
2. 特性を理解する
3. 適切なサポート方法を見つける
4. 継続的に評価・修正する

③AI時代における発達特性の価値

新しい時代の強み

– 型にはまらない思考が重要になる
– 独特な視点や発想が価値を持つ
– シリコンバレーでは自閉症スペクトラムの人材が重宝される

親として大切な視点

– 子どもの特性を問題としてではなく、可能性として捉える
– 将来の職業や活躍の場は従来の概念にとらわれない
– 子どもの興味・関心を大切にする

④感情コントロールと対応方法

癇癪や怒りへの理解

– 背景には必ず理由がある
– 環境や状況による不機嫌さを理解する
– 年齢による対応ではなく、個々の発達段階に応じた対応が必要

効果的な対応方法

1. ナレーション法の活用
– 子どもの行動を言葉にする
– 例:「お洋服着てるね」「歯磨きしてるね」
2. 行動の分類と対応
– やめさせたい行動(危険なもの)
– 減らしたい行動(困った行動)
– 増やしたい行動(良い行動)

⑤自己肯定感を育てるために

なぜ重要か

– 特性のある子どもは自己肯定感が下がりやすい
– 低い自己肯定感は二次障害のリスクを高める
– 将来の社会適応に大きく影響する

具体的な育て方

1. 小さな成功体験を積み重ねる
2. 親からの肯定的な関わりを増やす
3. ナレーション技法を活用する
4. 叱責よりも認める場面を増やす

⑥親のストレス管理と対応のコツ

基本的な考え方

– 完璧を目指さない
– 優先順位をつける
– 自身の余裕を確保する

実践的なアドバイス

1. 行動を3分類して対応の優先順位をつける
2. ナレーション技法で冷静さを保つ
3. 必要以上に叱らない
4. 他の親と情報交換する

以上のような内容をこれからも全国で講演したいと考えています。

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